CEO's VR Message

【其の壱】VRが生み出す交流と平等とは?

2021.08.02

 

VRという言葉が世の中に出回ってずいぶん経ちます。
でも多くの人にとってはまだ「あのゴーグルみたいなのをつけてやるヤツ」というイメージが強いのではないでしょうか。
でも弊社スペースラボ株式会社(以下スぺラボ)が開発したVRプラットフォームはゴーグルいらずでアプリも不要。
 Webブラウザ上で仮想空間を構築するシステム なんです。

そのあたりも含めて、スぺラボ代表の柴原誉幸に「そもそもVRってなに?」「どんなことができるの?」「将来はどうなる?」などなどVRの現状や可能性についていろいろとレクチャーしてもらいます。

名付けて 『スぺラボ柴原誉幸のVR解体新書』 。さっそくはじめていきましょう!

 

人とコミュニケーションするためのツール


ーまず最初に柴原さんの考えるVRについて教えていただきたいんですけど…

 

バーチャルっていろんなとらえられ方していますよね。
よくあるのがゴーグルつけて360度体験できる、とか。行ったことのない場所で疑似体験できる、とか。でもね、僕の定義は疑似体験ではありません。VRはあくまで人とコミュニケーションするものなんです。

 

ーでもあのゴーグルのイメージが強いですよね

 

医療や介護、あと工事現場などの研修目的で利用するなら、ゴーグルを付けてのシミュレーションは最適です。テキストのマニュアルよりも動画だし、動画よりもVRのほうが優れている。教育ツールの分野にゴーグルタイプのVRはマッチしますよね。

 

ー柴原さんとしてはそれは本流ではない、と

 

そういうつもりはないんだけど、それ以外のジャンルはまだ難しいというか。やはりゴーグルがネックなんだよね。持っている人がそんなにいない。つまりユーザー数が伸びないわけ。結果、エンタメ系も最初の勢いだけでしぼんじゃったし。
ー確かに、当初は主力商品として、もてはやされていましたよね

だからウチはゴーグルを捨てたんです。思い切って捨てて、ブラウザ上で仮想空間を構築した。そうしたら意外とみんなすんなり入っていけて。あ、これだなと。世の中的にも「あつ森」が流行ったでしょ。ゲームの中でのコミュニケーションが市民権を得つつあった。

 

ーオンラインゲームではプレイヤー同士の会話はデフォですからね

 

しかも僕らの開発したシステムはブラウザ完結型ですからね。アプリじゃないから互換性も気にしなくていい。世界各国どこからでもパソコンや携帯があればアクセスできるんです。そこでビジネスをしたり、エンタメに触れたり、人間同士がつながれるわけです。

 

 

VRで解決できる社会課題がある

 

ーまさしく仮想空間でもコミュニケーションが生まれるわけですね

 

あともうひとつ、僕がVRでいちばん可能性を感じていることがあります。それはVRが地方格差をなくすツールになる、ということ。これまでは地方でどれだけいいものを作っても資本がなければ売れなかったですよね。

 

ー全国に流通させるのにはそれなりにお金が必要でした

 

そこをクリアにするのがVRなんですよ。もちろんひと足先にECの存在があるけど、訪ねてきてもらわないと出会えませんよね。バーチャルならその場にいる人みんなに伝えることができる。情報を得ようとしてない人にも情報を与えられるのがVRの特徴だから。

 

ーバーチャルが資本主義の構造をクリアにすると

 

バーチャル展示会っていちばんわかりやすい例だよね。中小企業がたくさんあって、訪れた人は思いもよらない良い物と遭遇できる。中小企業は一生けん命売り込むから顧客との接点も生まれるし。そのやりとりを再現するのはECよりもVR空間じゃないとね。

 

ー商いの原点をオンライン上に生み出すんですね

 

検索条件でソートかけて価格と早く届く順で商品が選ばれる世界って、僕、ちょっと悲しいんですよね。このままじゃ中小企業がみんな価格競争に巻き込まれて倒れちゃう。開発費も取れないまま、製造コストすら回収できずに。せっかく良い物を作っててもね。

 

ー最新の手法で昔ながらの良さを取り戻すんですね

 

バーチャル物産展とかやりたいですね。田舎の商品なんてその土地のカルチャーと一緒に売らないと。売り子のおばあちゃんの訛りで「うちの町はお金がなくてのう…」みたいな切実な悩みを聞きながら買うのがなんともいえない醍醐味だと思うんですよ。

 


 

 VRとはコミュニケーションツールであると同時に地域格差をなくすツールでもある。 
レクチャーを受ける前には想像もできなかった定義が出てきてびっくりしましたが、ブラウザ型VRシステムならそれも可能なんですね。
VRが少し身近になったところで、次回もお楽しみに!