動画編集ソフト「After Effects」と「Premiere Pro」それぞれの違いは? | 広告用3DCG制作・建築CGパース・BIM・AI活用ならスペースラボ

動画編集ソフト「After Effects」と「Premiere Pro」それぞれの違いは?

2021.03.15

メジャーな動画編集ソフトはぜひ使いこなしたい!

メジャーな動画編集ソフトには「After Effects」と「Premiere Pro」があり、いずれもアドビ(Adobe)社が提供している動画編集ソフトです。それぞれのソフトにはどのような違いがあるのでしょうか。

YouTubeなどの動画サイトに動画を投稿する機会が増えている今こそ、それぞれの動画編集ソフトの特徴を理解し、用途に合ったソフトを利用しましょう。

動画編集の役割とは?

動画編集の役割とは、撮影した動画を視聴者にとって見やすく、わかりやすく、そしてインパクトのあるものに仕上げることです。

撮影した動画を編集せずにそのまま流すと、不要な部分が多いと感じられて動画自体がまとまりのないものとなるほか、説明不足な点もあり、動画の内容がわかりにくいと感じてしまいます。 その点、動画編集によって不要な部分をカットすれば、伝えたいシーンを中心として動画をまとめられるため、動画の時間を短縮できるだけでなく、内容の濃い動画に仕上がります。

さらに、テロップ(字幕)を適度に活用することで、動画の内容がより一層わかりやすくなる効果があります。

動画編集の手法としては、撮影した動画のうち、不要な部分をカットしながらつなぎ合わせる方法のほかにも、動画内に利用できる素材を使い、動画の中にその素材を挿入して動画と一体化させる方法もあります。

 

動画編集が役に立つ場面は?

動画編集は、撮影しただけの長い動画をカットしてつなぎ合わせ、内容の濃い動画に仕上げたり、撮影した動画の中には含まれていなかった素材を含めたりして、動画のインパクトを高めるために行われます。

また、動画編集ソフトを利用すると360度動画の編集ができます。 360度動画とは専用のカメラを使って撮影するもので、前後左右のほか、上下の向きも含めて360度全ての方向を見ることができる動画です。

360度動画の編集を行うと、VR動画のように高いところから見るなど視点を変えられるほか、文字やロゴなどを挿入することも可能であり、通常の動画と同様の編集が行えます。

 

After Effectsとは?

有名な動画編集ソフトとしては、アドビ社が提供している「After Effects」と「Premiere Pro」の2種類があり、動画のほか映像編集も行えます。価格はいずれも月額2480円(税別)です。 After Effectsとは、映像加工に特化した動画編集ソフトです。主な機能としては以下のものがあります。
・撮影した動画の色合いやコントラストの微調整
・文字や映像を動かすことができる「モーショングラフィックス」
・イラストや写真を動かすことができる「アニメーション」
・撮影した映像の中には存在していない「もの」を挿入する「トラッキング」
After Effectsの「Effect」とは「効果」を意味する単語です。つまり、After Effectsは動画を編集して動画のインパクト効果を高められる動画編集ソフトといえます。

 

Premiere Proとは?

Premiere Proとは、プロ仕様の動画編集ソフトです。

動画を編集するためには、編集用のデータである「シーケンス」を作成します。シーケンスのタイムライン上に動画を配置し、必要に応じて動画の色合いやコントラストを調整したり、BGMを追加したりします。 Premiere Proを利用すると、動画をつなぎ合わせていく作業を容易に行えるため、長めの動画の編集作業に適しています。

 

After EffectsとPremiere Proの違いは?

After EffectsとPremiere Proの違いについて、「編集に向いている動画の長さ」と「動画の制作方法」の観点からみていきます。

 

編集に向いている動画の長さ

短めの動画の編集に適している動画ソフトは「After Effects」であり、長めの動画の編集に適しているのは「Premiere Pro」です。

After Effectsが短めの動画の編集に適している理由は、映像加工に特化しているためです。文字や映像、イラストなどを動かしたり、動画の中に含まれていないものを挿入したりする機能を活用すれば、インパクトの強い動画を制作できます。

特に、インパクトの強い動画は短くても視聴者を引きつける効果が見込めます。それを踏まえると、After Effectsは短い動画の制作に向いているといえるのです。

また、Premiere Proが長めの動画の編集に適している理由は、動画をつなぎ合わせていく作業に適した動画編集ソフトであるためです。

なお、Premiere Proは長い動画の編集に限らず、短い動画の編集も行えます。

 

動画の制作方法

それぞれの編集ソフトで動画を制作する方法について簡単に説明します。


After Effects

After Effectsで動画編集を行う場合は、動画の中で使用できる素材を用意します。素材としては画像や文字などがあります。

After Effectsの機能を活用することで、動画の中に素材が含まれた状態で表示されるほか、素材を動かす処理をすると動画の中で画像や素材が動きだします。

また、必要に応じてカラー補正を行うことで、動画の色合いを微調整することが可能となります。


Premiere Pro

Premiere Proで動画を編集する流れは以下の通りとなります。

編集で利用する動画を事前に用意しておき、編集する動画を制作するためのデータである「シーケンス」を作成します。

シーケンスのタイムライン上に編集で使う動画素材を配置します。例えば、シーケンスのタイムライン上に2つの動画を配置すると、2つの動画が1つにつながります。

シーケンスに動画を配置し終えたら必要に応じて画像の色合い、コントラストを調整します。

これらの作業が終了したら、編集した内容を動画に反映させる作業である「レンダリング」を行い、これが終了すると編集した動画ができあがります。

 

After Effectsは3D向き

視覚に訴える動画として効果が高いのは、動画に3Dの要素を含めることです。

基本的に、動画の中に映し出されているものは平面的となっていますが、After Effectsの機能を活用して立体的に見えるものを含めると、動画にインパクトを持たせることができます。

視覚に訴える動画の制作や、インパクトの高い動画を制作するなら、After Effectsを活用してみましょう。

 

まとめ

YouTubeなどの動画サイトの利用が広がっていることにより、動画編集ソフトが利用される機会が増えています。

動画編集ソフトを利用すると、動画編集の経験が浅くても見応えのある動画の制作が可能となります。動画編集ソフトは無料のものもありますが、動画制作にこだわるなら有料のソフトの利用も検討してみましょう。

発信する手段は文字や画像のみならず、動画も広く用いられています。そんな今こそ、動画編集ソフトを利用して質の高い動画の配信を目指しましょう。

(画像はUnsplashより)

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