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戸建て・住宅・オフィス建築の顧客ニーズに応えよう!制作者なら知っておきたい 高品質な建築CGパースの条件とは?

2024.03.26

顧客の要望に応えることが高品質化へのカギに

建物の完成予想図を立体的な形で表現する建築パースは、リアルに近い状態で建築デザインを制作できるようになりました。

高品質な建築パースとは、鮮明かつ精巧にデザインを制作したものというイメージがありますが、建築パースを制作するうえで大切なことは、いかに顧客の要望に添った建築パースを制作したか、ということに尽きます。

建築パースとは?

建築パースとは、平面上に描かれた建物の設計図をもとにして、建物を立体的に表現したものを指します。 建築パースの「パース」とは、「perspective(パースペクティブ)」を略したもので、「透視図」という意味を持つほかにも「見通し」という意味もあります。

そのため、設計の段階にある建物を目に見える形で表現する、つまり、立体的にわかりやすい形で表現したものが建築パースといえます。

建築パースは建物を明確かつ詳細に表現するために、現在ではCG(コンピュータグラフィクス)を用いて制作しています。CGを利用して制作した建築パースは「CGパース」と呼ばれており、建物は精巧に表現されています。

 

良いパースの条件とは?

建築パースを制作するにあたっては、高品質の良いパースが求められますが、良いパースとはどのようなものを指すのでしょうか。良いパースの条件についてみていくことにしましょう。

 

顧客ニーズをとらえている

良いパースの条件とは、顧客のニーズをしっかりととらえていることがあげられます。 良いパースといえば、細部に至るまで精密に表現されていることのように感じられますが、大切なことは、いかに顧客の要望に応えたパースに仕上がっているか、という点です。

顧客の要望に応えることは、顧客満足度を高めるという観点からみると重要といえるでしょう。

また、顧客の要望に応えるということは、顧客が求めていることに応じるだけでなく、長期的にみた場合に顧客のメリットを提供できるかどうか、という点も含まれます。

建物は長期間にわたって使用するものであるため、現時点における使いやすさを求めるのではなく、20年、30年先を見据えた設計も求められます。

例えば、現時点では子どもと過ごしているために家族の人数が多かったとしても、将来的には夫婦二人だけで過ごすことも考えられます。

そのため、大勢で生活できる空間でありながらも、少人数で生活していても違和感がないような設計を提案し、長期間にわたる家族の生活設計を設計の面でサポートする、という方針に基づいて建築パースを制作できれば、顧客の満足度を高められるのではないでしょうか。

 

実物とのギャップがありすぎない

また、実物とのギャップがありすぎないことも良いパースを制作するための条件となります。

例えば、できあがった建築パースが顧客にとって非常に良いものと感じられた場合、建築パースに基づいて建築される建物は非常に良いものに仕上がると予想されます。

しかし、実際にできあがった建物を見てみると、建築パースで見たものとは異なった仕上がりとなってしまう場合があります。このような状態では、建築パースの出来映えが良くても、肝心の建物が建築パースと異なるために、顧客の満足度は低くなってしまいます。

このようなことが起きてしまう背景としては、建築に関する知識や経験が少ない制作者が建築パースを作成してしまうことが考えられます。建築に関する知識や経験があれば、現場で対応可能なパースを制作することが可能となります。

建築パースで制作したものと実際の建物を一致させることは基本的なことであり、これによって顧客の満足度が高まります。

 

制作費用が明確

そのほか、制作費用が明確になっていることも重要なポイントです。

建築パースの制作費用の説明で見かけるのが「○○円より」というように、最低価格のみが表示されているケースです。

最低価格で建築パースを制作できる場合があるものの、多くの場合は別途費用が追加されたり、修正で追加料金が発生したりすることがあるため、結果として最低価格からは離れた割高な価格になってしまうことがあります。

その点、基本的な制作費用を示したうえで、高画質にした場合の追加料金、家具などを追加した場合の料金、修正にかかる費用などがあらかじめ明示されていれば、顧客としては建築パースの制作を依頼するのにどの程度の費用がかかるか、という目安がわかるようになります。

制作費用が明確であれば、顧客に対して安心感を与えられるため、顧客からの信頼性が高まる効果が期待できます。

 

パース+αの事例

建築パースを制作することで、建物の完成予想図を立体的に見ることができますが、建築パースはあくまでも静止画であるため建物をくわしく理解するためには限界があります。

その点、現在では動画やVRを活用して建築パースを動的に見ることが可能となっています。建築パースに動的な技術を掛け合わせた事例について紹介します。

 

ウォークスルー動画

ウォークスルー動画とは、建築パースで制作した建物の中を歩いて見て回る様子を動画にしたものです。例えるなら、展示住宅を内覧している状態を動画に収めているような状態といえます。

ウォークスルー動画なら、建築パースで制作した建物の中をくまなく歩き回るので、室内の状態を把握することができます。

また、動画で室内の様子を見る形となるため、気になる部分があったら動画を停止してじっくりと観察することも可能です。

 

VR×パース

また、VRを利用して建築パースで制作した建物の中を見て回ることもできます。VRとは仮想現実と呼ばれるもので、コンピュータを利用して仮想の世界を作り出す技術のことです。

ウォークスルー動画の場合は、あくまでも動画制作者の観点で建物の中を見て回るため、顧客自身が見たいところをじっくりと見ることには適していませんが、VRであれば顧客自身の視点で建物をじっくりと眺めることができます。

建築パースで制作された建物の中を顧客自身のペースで見て回りたいのであれば、VRを利用するのが最適です。

 

360度動画

360度動画とは、ある地点に立った状態で左、または右の方向にぐるりと一周しながら360度全ての方向を眺めることができる動画のことです。そのため、前や左右はもちろんのこと、自分が立っている後ろ側も見ることができます。

建築パースで制作された建物の中を360度見て回ることができるため、建物の中をくまなく見るのに適しています。

また、360度動画もVRと同様に顧客自身のペースで眺めることができるため、気になるところがあったらしっかりとチェックできます。

 

まとめ

建築パースは、本物の建物と同じようなデザインを表現できるようになっただけでなく、動画やVRと組み合わせることによって、顧客自身で内覧できる状態にまで技術が進化しています。

しかし、大切なことは建築パースの技術を進化させるのではなく、顧客の要望に添った建築パースを制作することです。

常に顧客の要望に耳を傾けながら、顧客にとって適切な建築パースを制作し、顧客満足度を高めていきましょう。

(画像はPixabayより)

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