効率性・安全性向上に貢献!建築業界でのAR活用事例5選 | 東京都の建築パース CGパース制作会社 スペースラボ
効率性・安全性向上に貢献!建築業界でのAR活用事例5選
2020.09.11
安全性が求められる建築現場こそ、ARは必要不可欠
ARとは「拡張現実」を意味し、実際の風景にCGなどで制作した画像を付け加える技術のことです。
現在、ARはさまざまなシーンで利用されていますが、建築の現場においても導入が進んでいます。
建築の現場では建物を安全に建てる必要があるため、数多くのシミュレーションを行わなければなりませんが、ARを活用すればあらゆる場面のシミュレーションを行えるため、安全かつ効率的に建築作業が行えます。
さまざまシーンで導入されるAR
ARとは「拡張現実」のことです。 具体的に説明すると、パソコンなどの画面上に表示されている実際の風景に対し、「新たなものを付け加えてみたらどうだろうか」という発想に基づき、CGなどを使って、画面上に表示されている実物の中に新たなものを付け加える技術を指します。
例えば、現在の市街地に高層ビルを建てたいと考えているとき、パソコン上に現在の市街地の様子を表示し、その中に建築予定の高層ビルをCGで表現することで、市街地と高層ビルが調和するかどうかを確認できます。
現在、ARの技術はさまざまなシーンで導入されています。一例をあげると、アメリカのIT大手、Googleが提供する「Googleマップ」で利用できる「ARナビ」があります。
ARナビを利用すると、実際の風景が画面上に表示され、画面上には行き先を示す矢印が表示されます。この矢印はARの技術によって表示されたものです。これにより、ARナビの利用者は迷うことなく目的地に向かうことができます。
このように、ARは日常的な場面において導入されているのです。
VRとは異なるAR その特徴は?
ARに関連する用語として「VR」があります。
VRとは「仮想現実」のことです。仮想現実とは、現実の世界に存在していないものをコンピューター上に表現することを指します。
VRによって表示されたものはあくまでも仮想のものですが、まるで現実の世界にあるものを見ているように感じられることが特徴です。
また、ARの特徴は、実際に存在しているものの中に新たなものをCGなどで付け加えられることです。
そのため、ARはシミュレーションを行いたい場合に高い効果を発揮することとなり、シミュレーションが頻繁に行われる建築業界にとっては必要不可欠な技術といえます。
建築業界でARを活用するメリットは?
ARはさまざまなシーンで導入されていますが、建築業界においてもARを導入することによってメリットが得られます。主なメリットとしては作業効率がアップすること、安全管理を適切に行えることです。
作業効率アップ
建築業界でARを活用するメリットは、作業効率がアップする点です。
建築現場でARを活用する方法としては、建築現場に向けてスマートフォンやタブレットをかざすこと、またはARに対応したスマートグラスを着用することです。それによって、建築現場が画面上に映し出されます。
例えば、画面上には、大型重機をどの場所に配置すれば効率的に作業を行えるか、ということが表示されたり、建築中の建物内部に大型重機が入っていけるかどうか、ということが一目でわかったりします。
建築作業を効率よく進めていくためには長年の経験が求められますが、全ての従業員が長年の経験を持っているとは限りません。
そのような場合であっても、建築現場においてARを活用することで、経験年数が短い従業員であっても、ARからのアドバイスによって効率よく業務を進めることが可能となります。
安全管理の適正化
また、建築業界でARを導入すると安全管理も向上します。建設現場にタブレットやスマートフォンをかざすことによってさまざまな情報が表示されますが、画面上には危険が予想される箇所も表示されます。
通常、建築現場においては従業員自身が危険な場所を予測する必要がありますが、経験の浅い従業員の場合、危険を予測しきれず事故に巻き込まれてしまう可能性もあります。
その点、安全対策としてARを導入すれば、危険が予想される箇所が一目でわかることから、作業中における事故を防ぐことができ、結果として作業の効率化につなげられます。
建築業界でのAR活用事例
建築業界において、ARは設計から施工、保守に至るまで幅広く利用されています。ARの活用事例について具体的にみていきます。
景観シミュレーション
大規模マンションや高層ビルを建設する場合、周囲に対してどのような影響を与えるか、という点を十分に考慮する必要があります。
図面だけでは建築後のイメージが湧きにくいですが、ARを活用して景観シミュレーションを行えば、実際の風景に建物が建てられている状況を表示できることから、完成後のイメージがより明確化します。
これにより、完成イメージを建設会社と施工主との間で共有できることから、両者間のトラブルも防ぐことが可能となります。
遠隔作業補助
また、ARを導入することで遠隔作業補助も実現します。
ARを使って遠隔作業を補助する仕組みは、現場の映像と音声が離れた場所にいる遠隔作業者のところに届き、現場から届いた映像と音声に基づいて遠隔操作者が指示を出すことです。
現場で作業を行う作業者の熟練度が低い場合、経験が豊富な作業者に作業指示を出してもらうことが効果的といえますが、経験豊富な作業者が多忙である場合、常に現場に出向けるとは限りません。
その点、ARで遠隔作業補助を行えば、現場に出向くことなく作業の指示ができるようになるため、業務の効率化が見込まれます。
建築設計
ARを利用することにより、建築設計の状況を現場で直接確認することができます。
現在では、これから建築が始まろうとするまっさらな現場において、ARを利用しながら建築イメージを確認することが可能となっています。
ARが設計図を認識すると、タブレットなどの画面上には、建築現場において柱や梁などを設置する場所が表示されます。
つまり、作業者はARが表示した画面を見ることによって、建築イメージを直接目で確認できるため、合理的に建設作業を進めることが可能となります。
危険回避
ARを利用することで建築現場の危険な箇所を回避できるようになります。
建築現場では、作業の進め方しだいでは危険な状況になってしまうこともあり得ます。危険な状況になることを防ぐためには、常に危険を予測しながら作業を進めることが重要となりますが、人間が作業を行う以上、危険を完全に回避することは難しいのが現状です。
建築現場でARを活用すれば、ARに対応したスマートグラスを着用することで、危険性のある箇所が目の前に表示されることから危険を回避しやすくなります。
建物検査
建物が完成した後、建築会社としては建物の検査を定期的に行う必要がありますが、建物の検査を行う場合にネックとなるのが、問題が発生している場所を一つ一つ記録していく作業、そして、以前に検査した箇所がなかなか探せないことです。
これらの手間がかかる作業は、ARを活用することで簡単に行えるようになります。点検の必要な箇所に向けてタブレットやスマートフォンをかざすことで、点検箇所が記録されていきます。
また、記録した点検箇所は図面と連動させることも可能であるため、図面を見るだけで「点検が必要な箇所はどこか」という点を一目で確認することも可能となり、点検作業を効率的に行うことができます。
まとめ
建築作業を効率的に行うためには、十分な計画を立てて、その計画に基づいて安全かつ正確に作業を進めていく必要があります。 建築の作業においてはミスが許されませんが、人間が作業を行う以上、何らかのミスが発生してしまうものです。 それをカバーするためのツールとして現在ではARが活用されています。ARが予測できることはARに任せることで、作業者は余裕を持って作業を行えるため、建築現場においては効率性と安全性が向上します。 (画像は写真ACより)
- Octane Render
- Fusion360
- Premiere Pro
- After Effects
- AutoCAD
- Vectorworks
- Jw_cad
- VR・メタバース開発
- 3ds Max
- Maya
- V-Ray
- Illustrator
- Modo
- SketchUp
- Corona Renderer
- ARCHICAD
- VectorWorks Architect
- Rebro
- Rhinoceros
- Shade3D
- Houdini
- ZBrush
- BIM
- Photoshop
- 建築CGパース
- オフィス 建築CGパース
- ビル・マンション 建築CGパース
- ブライダル CGパース
- 住宅・不動産 建築CGパース
- 商業施設 建築CGパース
- 飲食・レストラン 建築CGパース
- 住宅 建築CGパース
- 戸建て 建築CGパース
- Cinema4D
- Revit
- Enscape
- コンセプトアート
- フォトリアルCGパース
- プロダクトCGパース(商品PR紹介)
- カタログCGパース
- Blender
- Unity
- Twinmotion
- Unreal Engine