購買意欲の向上に貢献!不動産業界でのAR活用事例5選! | 広告用3DCG制作・建築CGパース・BIM・AI活用ならスペースラボ

購買意欲の向上に貢献!不動産業界でのAR活用事例5選!

2020.08.27

価格の高い商品である不動産こそARの活用を

不動産の価格は、他の商品と比べると非常に高いこともあり、顧客が購入を検討していたとしても思うように成約まで至らないことがあります。

不動産の購買意欲を高めるためのツールとしては「AR」の活用が効果的です。画像や動画を駆使して物件のシミュレーションができるため、顧客としては購入したい物件に対してリアリティを感じやすくなることから、物件の成約率向上が見込めます。

あらゆるシーンで利用されているAR

「拡張現実」を意味するARは、あらゆる場面で利用されています。 ARについて具体的に説明すると、実際の画像にCGなどで制作した画像を合成し、まるで実際の画像であるかのように見せる技術のことです。

ARの実用例をあげると、個人消費者向けとして、自分自身の画像を映してお気に入りのコスメを試し、自分に合っているかどうかを確かめられるサービスや、ビジネスユーザー向けのサービスとして、建設現場において大型重機が配置でき、作業が可能かどうかを確かめられるサービスがあります。

例えば、これまではコスメを試す場合、コスメを販売している店舗で実際に色合いを見て確かめる必要がありましたが、ARを活用することによって、自宅にいながらスマートフォンの画面を通じて似合うかどうかが判断できます。

このように、ARを活用することで、画面を通じて物事を試すことが簡単にできるようになっているのです。

 

VRとは似て非なるAR、その特徴は?

ARに関連する用語として「VR」があります。 VRとは「仮想現実」のことで、現実の世界に存在していないものをコンピューターの画面上に表現することを指します。

VRとARの違いとしては、VRを制作するにあたってベースとなるものは仮想、または空想の世界であるのに対し、ARは現実の世界に存在しているものをベースとしたうえで空想のものを配置できる点です。

そのため、ARはシミュレーションを行う場合に高い効果を発揮します。

 

不動産業界でARを活用するメリット

不動産業界でARを活用するメリットとしては、ARを通じて、物件の外観や内観を見ることによって、物件に対するイメージを持ちやすくなることです。それによって、物件を購入したいという気持ちが自然と高まります。

 

物件の購買意欲アップ

不動産業界でARを活用することによって、物件の購入意欲の向上が期待されます。

例えば、ARを活用すると、更地となっている場所にCGなどで制作した建物を映し出すことが可能となります。建物の外観がARによって示されることで、更地に建てられた建物のイメージがはっきりとしたものになります。

また、ARを利用すれば、外観だけでなく内観も表現できます。外観や内観の印象が良いと感じることで、物件に対して好印象を持ちやすくなることから、顧客としては「物件を購入したい」という気持ちが高まりやすくなるのです。

 

部屋の内観イメージを持ちやすくする

また、ARを活用することで部屋の内観もイメージしやすくなります。

例えば、道具が何も置かれていない室内の画像に「明るい色のカーテンをつけたらどうなるか」ということや、「ダイニングテーブルを置くと室内の雰囲気は明るくなるだろうか」というように、室内の雰囲気をより鮮明に感じ取ることができます。

部屋の中で実際に生活しているシーンをイメージしやすくなることが、ARを活用するメリットといえます。

 

不動産業界でのAR活用事例

ARを利用するメリットは、画面に表示されている室内の風景にさまざまな道具を自由に配置できることです。

不動産業界におけるARの活用事例としては、居住空間を演出できる「ホームステージング」、実際の室内の画像にカーテンや家具などインテリアの画像を配置してみる「インテリア試着」などがあります。

 

ホームステージング

ホームステージングとは、室内のイメージアップを図るために行われる演出のことです。

室内に何もない状態の場合は、インテリア小物を配置して生活感を高める演出を行います。また、ホームステージングは室内に誰かが居住している場合でも行われますが、その場合は室内の片付けを行い、きれいな状態にして印象度を高めます。

実際にホームステージングを行う場合はインテリア小物などを用意する必要がありますが、ARを活用したホームステージングの場合は、室内が表示されている画像の中にさまざまな道具の画像を自由に配置できるため、手軽にホームステージングを行えます。

例えば、何も道具が置かれていない室内空間に、ソファーやテレビ、テーブルをどこに置くか、ということを画面越しで考えることができるため、実際に生活を始めるかのようなイメージを持つことができます。

 

インテリア試着

インテリア試着とは、室内に実物大のインテリア製品を置いた場合にどのようになるか、ということをパソコンやスマートフォンなどの画面上で確認できる仕組みのことです。

衣服や靴などは買う前に試着して、自分に合っているかどうかを確かめることができますが、家具などの大きなインテリア製品の場合、室内に置けるかどうか、また、室内の雰囲気と調和するかどうかは、事前にある程度想像しなければなりません。

インテリア試着を利用すれば、室内にインテリア家具が調和するかどうかが一目でわかるため、インテリア試着の結果に基づいてお気に入りのインテリア製品を購入することができます。

 

不動産情報誌・住宅情報誌に活用

現在では、不動産情報誌や住宅情報誌にもARが活用されています。その仕組みとは、情報誌の誌面にARアプリをかざすことによって物件のAR動画が見られることです。

一般的に、不動産情報誌では誌面に物件の画像が掲載されており、読者はその画像を見て物件の内容を判断しますが、判断材料が画像だけであるため、物件を購入する決め手に欠けることがネックとなっていました。

不動産情報誌とARアプリを組み合わせることで、動画で物件の情報を提供することが可能となり、物件に関するより多くの情報を読者に伝えられることから、物件の成約率アップが期待されます。

 

画面上にモデルハウスが出現

そのほか、ARを活用すると、更地の場所にモデルハウスを出現させることも可能となります。

土地を購入して建物を建てようとする場合、これまでは完成予想図を見て建物が完成した後の様子をイメージすることが一般的でした。 ARを活用することによって、更地の場所でスマートフォンなどをかざすことによって画面越しに建物が見ることができるため、現場にいながら建物が完成した後の様子を目の当たりにすることができます。

現場にいながら完成後のイメージが見られることによって、家を建てたいという気持ちは十分に高まるはずです。

 

「ARツミキタウン」で家づくり体験

VRやARを活用しながら住宅販売を手がけるジブンハウスは、ARを利用し、親子で家づくりや街づくりが体験できる「ARツミキタウン」と呼ばれるARイベントを定期的に開催しています。

会場内には家が描かれた積み木やお店が描かれた積み木、自動車が描かれた積み木などが用意されており、それらを置いていくと、画面越しには家やお店、自動車などの画像が表示され、街ができあがっていきます。

同社ではこのイベントを「住育イベント」と位置づけており、子どもだけでなく、大人も暮らしや住宅について考える機会を持ってもらいたいという想いを持ってイベントを開催しています。

 

まとめ

顧客が商品を買いたいと感じるためには、実際の商品を目で見て確かめることが必要ですが、ARを活用してこれから建てる予定の家を実際に目で見ることができれば、家に対するイメージが湧きやすくなり、家を買いたいという気持ちにつながっていきます。 価格の高い商品である不動産こそARを活用し、目に見える形で表現して購買意欲をうながしましょう。 (画像はUnsplashより)

▼外部リンク ジブンハウス ARツミキタウン https://jibunhouse.jp/artsumikitown

最新記事