MR(複合現実)とは?建築の現場ではどのように活用されている? | 建築パース CGパース制作 広告CG 内装BIMのスペースラボ

MR(複合現実)とは?建築の現場ではどのように活用されている?
2021.01.06
注目度が高く、さまざまなシーンで活用される「MR」
業務の効率性を高めるためにさまざまな技術が導入されている現在、注目を集めているものとしてVR(仮想現実)やAR(拡張現実)、そしてMR(複合現実)があります。
これらの技術を利用すると仮想的な世界を制作できたり、目の前に見えている光景に仮想的なものを付け加えたりすることができます。
MRとは、例えるならVRとARの両機能が組み合わされたものであり、実物に近い体験をするときにはMRの技術が欠かせません。 具体的にはどのようなものであり、建築の現場ではどのように活用されているのでしょうか。

VRとは?
MRについての理解を深めるために、初めに「VR」と「AR」について説明します。
VRとは「Virtual Reality」の頭文字を取ったもので、「仮想現実」のことです。 VRではコンピュータを利用して現実には存在しない世界を制作します。ヘッドマウントディスプレイを利用してその世界を眺めていると、仮想的な世界にいながら現実を体験しているような感覚となります。
VRの実用例としては、VRを利用した旅行体験があります。ヘッドマウントディスプレイを着用すると国内や海外の観光地が映し出され、自宅にいながら旅行気分を味わえます。
また、建築業界においてVRを活用すると、建築予定の建物の外観や室内のイメージを顧客に対して明確に伝えることができます。
ARとは?
ARとは「Augmented Reality」の頭文字を取ったもので、「拡張現実」を意味します。
スマートフォンやタブレットなどの機器をかざすと、今いる場所の風景が映し出されているほかに、コンピュータで制作された映像や画像、または文字などの情報が画面の中に映し出されます。
ARの実用例としては人気ゲームの「ポケモンGo」があります。ゲームをしながら街でスマートフォンをかざしてみると、画面上にポケモンのキャラクターが表示されることがあります。
建築業界においてARを活用すると、建物の建設予定地でスマートフォンやタブレットなどの機器をかざすことで、画面越しに建築予定の建物の様子が見ることができます。
MRとは?
MRとは、「Mixed Reality」の頭文字を取ったもので、「複合現実」のことです。MRはVRとARの中間的な存在として位置づけられており、現実の世界と仮想的な世界が複合的に構成されている状態を指します。
MRはVRと同様にヘッドマウントディスプレイを使って映し出されたものを見ます。そのため、MRにおいて主体となっているのは仮想的な世界といえます。
しかしながら、MRとはあくまでも現実的な世界と仮想的な世界が融合している状態であり、現実の世界が表示されている中に仮想的なものが映し出されます。
そのほか、MRの特徴は、目の前に表示された物体をあらゆる角度から眺められるほか、表示されている物体を実際にさわれることです。
現実の世界と仮想的な世界の区別があいまいな状態を体感できることは、MRならではといえるでしょう。
MRとVRの違いは?
MRとVRの違いは、目の前に見える世界が仮想的な空間のみであるか、仮想的な空間に現実の世界の映像が含まれているかどうかという点です。
前者はVRであり、後者はMRとなります。
そのほかの違いとしては、VRの場合は仮想的な世界を見るだけにとどまるのに対し、MRの場合は歩いたり触れたりするなどして、身体を使って仮想的な空間を実際に体感することができます。
MRとARの違いとは?
MRとARの違いは、ARは現実の世界が主体であるのに対し、MRの場合は仮想的な世界が主体である点です。
ARの場合は、スマートフォンやタブレットなどの機器をかざすと、画面上に表示された目の前の風景のほかに、コンピュータで制作された仮想的なものが映し出されます。
一方、MRはヘッドマウントディスプレイを利用して仮想的な世界を見ます。MRは、映像の中に仮想的な世界と現実の世界の両方が表示されます。
また、MRで表示される映像には高さや長さなどの3次元的なデータも含まれているため、仮想的な空間にいながら実物をあらゆる角度から眺められます。
MRの活用事例
ここまでMRについてくわしく説明してきましたが、MRは建築などの現場においてどのように活用されているのでしょうか。不動産、建築におけるMRの活用事例について紹介します。
不動産
MRを活用すると、建物を建設する予定である更地の場所に、完成後の建物が表示されます。MRならではの特徴としては、建物の周囲を見てまわったり、建物に入って中を見たりすることができる点です。
現実の世界に建設予定の建物を映し出すことは「AR」の技術でも可能ですが、MRを利用すると建物の寸法に関するデータも含められるため、コンピュータで制作した建物の映像であっても、まるで実物の建物を目の当たりにしているかのように感じられます。
建築
建築現場でのMRの利用方法としては、現場において設計する建物の立体的な設計図を表示できることです。
それにより、これから建築する建物のイメージを確認できるほか、MRによって表示された画面を見ることで墨出しやけがきの位置を確認できるため、施工作業を正確かつ効率的に行えます。 そのほか、MRの画像を見ることにより、ある程度建築が進んだ段階で設計図通りに建てられているかどうかをチェックすることが可能です。
ずれが生じている状態で建設を進めてしまうとあとで修正することが難しくなってしまいますが、早い段階で設計のずれを見つけられれば修正の作業を最小限に抑えられます。
まとめ
MRの特徴は、VRとARが融合していることです。つまり、現実的な世界と仮想的な世界が融合されたものといえます。
その特質を利用することで、建築予定の建物を外から見たり、実際に中に入って確かめたりできます。また、建物のまわりや中を歩き回って見ることができるので、仮想的でありながら実際に体験しているような感覚といえます。
MRを利用すれば現場に足を運ぶ必要がなくなります。最新の技術を活用して、顧客の満足度を高めたり業務の効率化を図ったりしましょう。
(画像はPixabayより)
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