VR・メタバースの企画やコンテンツを制作する「newtrace」ってどんな会社?【インタビュー】 | 広告用3DCG制作・建築CGパース・BIM・AI活用ならスペースラボ

VR・メタバースの企画やコンテンツを制作する「newtrace」ってどんな会社?【インタビュー】

2022.12.01

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こんにちは、スぺラボのらぼ 編集部です。

VR・メタバースなど、バーチャル空間を軸とした近未来的なデジタル技術は、コロナ禍以前とくらべてぐっと身近なものになりました。

同じころ、スぺラボから派生したVRに関わる企画・コンテンツ制作事業、「DI事業部(正式名称:Digital Innovation事業部)」の活動は本格化。

それまでと同様にスぺラボとオフィスを共にしながらも、グループ企業として独立することとなり、「newtrace(ニュートレース)株式会社」が生まれました。

newtraceの業務を担うクリエイターたちは、進化し続けるデジタル技術をどのように扱い、活用しているのでしょうか?聞いてみました。


▼目次
(1)newtraceの基本情報
 -newtrace事業内容
 -企業設立の経緯
 -社員数
 -newtraceの強み
(2)オフィスのようす
 -オフィスの雰囲気
 -スタッフ同士団結するための工夫
(3)クライアントとのやりとり、仕事に対する意識
 -よく受ける相談・依頼内容
 -クライアントの期待に応えるための工夫
 -クライアント対応の際に気を付けていること
 -仕事で苦労していること
 -仕事をしていて嬉しいと感じること
 -いい仕事をするために意識していること
 -今後やりたいこと
(4)まとめ


今回お話を聞かせてくれたのは、はぎひろさん(画像左)と、かつろ(画像右)さんです。

ふたりともnewtraceの業務に携わるCGクリエイターです。

はぎひろ さん (画像左)
2016年5月スペラボ入社/CGディレクター
現在はnewtrace(デジタルイノベーション事業部)にて3Dスキャン、海外制作スタッフの進捗管理、CG制作作業等を担う。休日は読書や登山をして過ごしている。

かつろ さん (画像右)
2016年4月スペラボ入社/CGディレクター
現在はnewtraceで、案件の統括ディレクター、進捗管理、CG制作を担う。
趣味は映画鑑賞と野球観戦。

newtraceの基本情報

ーnewtraceの事業内容を教えてください

はぎひろ:
常に新しいことをしようとしているので説明がむずかしいのですが……。
あえて言うならば、
3Dを利用した、バーチャル上での新しいコミュニケーション探し」です。
従来のサービスでたとえると、「ECとバーチャルショップを組み合わせたサービスの開発のお手伝い」でしょうか。

実際にご依頼いただいて作ったものを挙げると、自由に空間内を歩き回れる「バーチャル展示会」会場や、バーチャル上での社内研修・プレゼンを行うための場の企画・制作などを行っています。

また最近は、オンラインゲーミングプラットフォーム「Roblox(ロブロックス)※」上で展開する、ワールドやゲームの企画・制作を新たに始めました。


※Robloxについて
ユーザーがアバター同士で交流し思い思いに過ごす「メタバース」の側面もあるRobloxは、Z世代・α世代の新たな「遊び場」として欧米を中心に大人気。デジタルマーケティングの新たな手段としてnikeやGucciなどの有名企業も沢山進出しています!

▶newtraceのサービスサイト https://newtrace.net/products_cat/roblox/

ーnewtraceは、どのような経緯で生まれた会社なんですか?

かつろ:
「建築パース制作スキルとVRをかけあわせたサービスを作る事業部」としてスぺラボで立ち上げたのが始まりです。

そのころの名前が「DI事業部」だったのですが、コンテンツ開発の積み重ねや、時の流れにより、もともと行っていた建築パース制作事業と区別することになり、「newtrace株式会社」が生まれました。※

スぺラボの事業のだった当時は「VR元年」と言われていまして、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)を使ったサービスの開発を行っていましたが、今は新型コロナウイルスの流行によるオンライン需要にあわせて、WEBを利用し一般的なモニターやスマホ、タブレットごしに活用できる技術を推進しています。


※)「DI事業部」の名前はnewtraceとなった今でも残っており、スぺラボ・newtrace社内で別称として使われている。


Webサイトも、スぺラボとは分けて運営している


社員数は何名ですか?みなさんどんなスキルを持っているのでしょうか?

はぎひろ:
newtraceの業務にあたっているメンバーは、総勢9人です。ディレクター、CGクリエイター、エンジニアで構成されおり、全員が東京オフィスに勤務しています。
メンバーの半分以上はもともと建築パースを制作していたCGクリエイターですが、パース制作以外のスキルを持った中途採用スタッフも活躍しています。

建築パースを制作するスキルをパース制作以外で活用する方法に関心がある人や、3DCG技術の展開に興味がある人が集まっていて、一言で「制作スタッフ」と言っても、スタッフによって作業分野が異なります
3DCG、Webデザイン、Webディレクター、モデリング、通信コミュニケーションなど、ある程度役割は決まっていますね。

かつろ:
情報共有のため、技術研究には全員が関わるようにしています。
案件の際はお客様の要望や案件内容にあわせて編成したチームで動いています。

ーnewtraceの強みはなんですか?

はぎひろ:
パース制作経験者が多いので、CGが圧倒的にきれいな点がnewtraceの強みです。
スぺラボのパース事業部から受け継いだ技術力と、newtraceになってから新しく入ってきた人たちの力がミックスして、強い求心力を持つコンテンツを作れるようになってきていると感じています。

オフィスのようす

 

ーオフィスは、ふだんどんな雰囲気ですか?

かつろ:
スタッフ同士仲が良く、仕事しやすい雰囲気だと思います。押しつけがましくない、ちょうどいい距離感です。
建築パース制作とくらべて、チームで行う仕事が多く、スタッフ間でのコミュニケーション頻度が高いです。
連携しないと仕事がうまく回らないというのもあるんですが、仲間との会話の内容は仕事の話だけじゃなく家族とか趣味とか、プライベートの話もしています。

ー仲間同士で団結するために意識して行っていることはありますか?

かつろ:
定期的に飲み会を開催しています。月に一回の「お疲れ様でした会」と、二か月に一回の「チーム飲み会」です。
「お疲れ様でした会」は、主に仕事の話をするのみ会です。お客さんへの対応や、業務での相談などをしています。

「チーム飲み会」では、逆に仕事の話をしません。話題は興味があることや、趣味、子育てなど。最近は「みんなでバンジージャンプに行こう」という話をしましたね。

定期的な飲み会は、通常オフィス内で行われる

かつろ:
参加は強要はしていませんが、お酒や話をするのが好きなスタッフが多いので、だいたいみんな参加しています。
ときどき、社長が飛び入りで参加することもあります。誘ってないのに……。(笑)

「お疲れ様でした会」「チーム飲み会」でコミュニケーションが増えて、仲間や、他の人の仕事のことも気にするようになりました。
相手のことを知っているほうが仕事を振りやすくなったり、提案しやすくなるんです。

オフィスの冷蔵庫には、飲み会用のドリンク類もストックされている

はぎひろ:
もちろん業務時間中のコミュニケーションも積極的に行っていますよ。
大切な話や技術情報を共有する「チームミーティング」。そして、コミュニケーション重視の「ティーミーティング」。お茶会ですね。

専門スキルも性格もそれぞれ異なりますが、みんな3DCGが好きなので楽しくやっています。

クライアントとのやりとり、仕事に対する意識

ーnewtraceのサービスは世間的にも新しい部類ですよね。外部の方からはイメージしにくい点もあるのではと感じています。そんななかどんな相談や依頼を受けていますか?

かつろ:
主に「会社のサービスの知名度を上げたい、効果的に商品・サービスを魅せたい」。
その上で、おもしろいPR方法を探していたり、めずらしい・新しいことをしてみたいという挑戦的な相談が多いです。

お客様のなかで具体的な完成イメージが決まっていないことがほとんどなので、相談に対して提案する流れになっています。最終的に作るものは、お客さんとのやりとりを繰り返すなかで固まっていきます。

はぎひろ:
ただし「3Dスキャン」サービスは例外です。
3Dスキャンは、弊社社内に設置した専用撮影ブースでモデルを360度撮影し、そのデータをもとに3Dオブジェクトを作るサービス。
「物理的に持ち歩くことがむずかしいものを、いつでもあらゆる角度から見られるデジタルデータにしたい」という場合がほとんどで、新しいことをするというよりは、作りたいイメージが最初からあることが多いですね。

社内に設置された3Dスキャンブース(内部から撮影)

 

ーほとんど無から有を生み出す作業ですね。クライアントの期待に応えるためになにか工夫していることはありますか?

かつろ:
お客様からの相談・要望内容に対して「できません」とはなるべく言わないようにしています。それらもひとつのアイデアだと考えているからです。

一回目のヒアリングで開発イメージが浮かばなかった場合は、一旦会社に持ち帰って社内で相談したり、必要があれば新たな技術を勉強しています。

ークライアントに説明するにあたって工夫したり、気を使っている部分はありますか?

はぎひろ:
とにかくヒアリングしています。「メタバース」や「VR」に対する認識が、お客さんと私たちで認識がことなる場合があるんですね。

これは言葉そのものがまだ新しく、定義が定まっていない部分もあるので仕方がないのですが、なかにはまったく異なるイメージを持って相談してくる方もいます。

その場合、うっかりすると求められているものとは見当違いの提案をしてしまう可能性がある。それは避けたいので、意見のすり合わせが欠かせません。

かつろ:
「何を見てお問い合わせに至ったのか?」だったり「好きなもの・興味があるもの」などを深堀りしたりと、先方が欲しいもののイメージを育むようにしてますね。
最適解がないのでむずかしいところです。

ー仕事をするうえで大切にしていることはなんですか?


はぎひろ:
お客さんからの要求・期待を超えることです。
新規のお客さんが多いので、また利用したいと思ってもらえるように考えながら動いています。

かつろ:
僕らが扱っている新しい技術について、お客さんに理解してもらうことや、技術を活用することで得られるメリットの共有も意識して行っています。

たとえば、オフライン展示会は、ブースをこだわって作っても使いまわせないものが多いけれど、「バーチャル展示会」は使いまわせるし、常においておくこともできる。そのうえ劣化しない、とか。

クオリティが高い3Dモデルをひとつ作れば、いろんなことに活用できる。時間とコストを削減できる。今流行りのSDGsですね。
ワンソース・マルチユースはデジタルの強みだと思います。

ーnewtraceの業務で苦労することを教えて下さい。

かつろ:
建築パース制作では「パース制作の依頼を受けて、パースを描く流れ」ができていましたが、newtraceでは決められた役割がありません。不慣れな仕事が発生することが多いので戸惑うことが多いですね。
また、お客さんとのイメージのすり合わせが大変だと感じます。

求めてるものの形が決まってないことが多いですし、作るものも実体がないので、サンプルや資料集めに時間を割くことが多いです。
新しいことを常にやってる部署なので、常にアンテナを張り、情報収集をすることが必要なんですが、これもまた大変です。
自分よりもクライアントのほうが知識や情報を持っていることもあるんですよ。

はぎひろ:
現在は世界情勢や戦争の影響で全体的に物価が高くなっていたり、ハッカーによるサイバー攻撃が世界的に活発化していて、ハッキング対策をしなければなからなかったり……現在進行形で勉強したり、対応しなきゃいけないことが、業務そのもの以外にも増えていますね。
こまったときはチームワークでカバーしています。

ー逆に、仕事で嬉しかったことはなんですか?

かつろ:
今までやってきたこと、積み重ねてきた勉強や経験が役に立ったときです。
スぺラボで制作しているプレゼンテーション用CGパースと違い、バーチャル展示会や街頭広告動画など、公に発信する前提のものを作っているので、多くの人に見てもらえたり・評価されることが多くなりました。
以前よりも人の役に立っているという実感が増しています。

ーいい仕事をいするために意識していることはありますか?

はぎひろ:
リモート勤務とオフィス勤務のふたつをバランスよく行う「ハイブリットワーク」を導入していること。そして、社員全員が顔をあわせられるように出社日を決めていることです。個々の都合や働き方を尊重しながらも、コミュニケーションのタイミングを損なわないように意識しています。

研究開発がメインの事業部なので、新しい情報はシェアしたり、みんな意識して情報を取り入れていますよ。

ー最後に、今後展開を検討しているサービスや、やってみたい案件を教えて下さい。

はぎひろ:
個人的な希望なんですが、サブスクリプション制を導入できたらいいなと思っています。

かつろ:
新しく始めた箱型モニター向けの広告動画制作サービスをもっと展開したい。「ジャパンメイド」を知ってもらう支援がしたいです。
日本はものづくりの国。CGとの親和性が高いですし、多くのひとに利用してほしいですね。

映像、メタバース、既存のホームページをかけあわせ、今までにないPCサイトを作る実験を行っています。インターネット上でリアルタイムコミュニケーションがとれる、新しいECサイトを生み出すことがnewtraceの目標です。

まとめ

newtraceで活躍するクリエイター、かつろさんとはぎひろさんからお話を聞きました。

建築CGパース制作の枠から飛び出したnewtrace。
バーチャル展示会から立体視動画、Roblox内のワールドやゲームの企画・制作など、さまざまな企画・コンテンツを制作しながら常に新しい技術を学び、現在進行形で拡大し続けています。

お仕事のご依頼・ご相談、お待ちしております!newtrace公式サイトのメールフォームからご連絡ください。
新しいデジタル技術とCG技術によるケミストリーを起こしたい好奇心旺盛なクリエイターもお待ちしております!

(※所属表記や記事内容は、取材当時の情報に基づきます)

【newtrace WEBサイトはこちら】

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