スペースラボのBIM入門: Revitと他3Dソフトを併用したリアルなビジュアライズ制作 | 建築パース CGパース制作 広告CG 内装BIMのスペースラボ

スペースラボのBIM入門: Revitと他3Dソフトを併用したリアルなビジュアライズ制作

2025.01.29

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「BIM制作ではリアルな形状再現が難しい」
「定例のたびに家具が変わってモデリングが追い付かない」
といったお声をよく聞きます。BIM制作でのお困りごとを解決するための手段として、弊社ではRevit以外の3Dモデリングソフトを併用したビジュアル制作を行っています。
ここでは、併用の方法について具体的にご紹介出来ればと思います。

Revit以外のモデリングソフト併用のメリット

まずは、Revit以外のモデリングソフトを併用することでどのようなメリットがあるかご紹介します。

家具や什器をリアルなクオリティに

Revitの苦手な表現として、クッションなどのファブリック表現や細かな装飾形状の表現が挙げられます。
図面の制作のみであればファミリ上での押し出しなどで十分ですが、Revitモデルからプレゼンなどで使用するビジュアル制作をご希望の場合、家具の形状はデザイン的にもクオリティ的にも重要なポイントとなります。
よりリアルなデザインをRevitでも反映させたい、という場合、他のモデリングソフトを併用することで可能になります。

反映スピードの向上

BIMで制作の案件であったとしても、プロジェクトのなかで定例会議に合わせた更新やスピーディーな反映が求められることも多いかと思います。
特にデザイン検討での更新の場合、複雑な形状をファミリでひとつずつ制作は慣れないなかで時間がかかることが多く、3Dモデリングに特化したソフトを併用することでスケジュールに沿った更新が可能となります。

モデリングソフトの併用方法

では実際に、どのようにRevitと併用するのか?その方法について具体的にご紹介します。

ステップ①3Dモデリングソフトでオブジェクトをつくる

まずは必要なクッション、ソファなどといったオブジェクト形状を3Dソフトウェアでモデリングします。
必要によってはここの時点でマテリアルの張り分けやバリエーションを用意しておくことをオススメします。

ステップ②RevitでDXFデータとして3D読み込み

先ほどモデリングしたクッションなどのオブジェクトをDXFデータとして書き出し、それをRevitで読み込みます。
なお、ポリゴン数が多すぎる場合Revit作業に支障が出てしまうので、状況に応じて書き出し前にポリゴン数削減などをしておくことをオススメします。

ステップ③取り込みデータへマテリアル反映

続いて、取り込んだデータにマテリアル情報を反映します。
マテリアル反映は「表示/グラフィックス」タブから行います。取り込みデータはRevit上で個別に選択できないため、マテリアル張り分けをスムーズにするためには3Dモデリングソフト上でわかりやすい名称にしておくことが必要です。

ステップ④レンダリング

マテリアルを反映できれば、その確認はTwinmotionやEnscapeといったリアルタイムレンダラーをおすすめします。
Revitのリアリスティック機能でも見ることはできますが、実際のシーンでの見え方や反射・凹凸感の確認は鮮明度にかけるため、リアルタイムレンダラーのビューを見ながら調整をオススメします。

応用:Twinmotion上でのドッキング

例えば毎週の定例会議にむけたデザイン反映や、急ぎのコンペにむけた制作の場合、Revitへの3D読み込みを介せず直接Twinmotion上でデータをドッキングする、というのも有効な手段だと思います。
毎週定例会議のたびに家具が変更になる、コンペの提出直前だがデザインを大幅変更したい、といった場合、Revitでは仮の家具ファミリで図面化を行い、実際の家具はTwinmotionのビジュアルで見せる方法であれば、よりスピーディーな反映が可能です。
Revitから建築データをTwinmotionに取り込み、家具データは3DソフトからTwinmotionにインポートすることで、Revitデータが重くなりすぎることも避けられ、スムーズに変更内容を反映することができます。

TwinmotionにインポートしたデータはTwinmotion上でマテリアル・ライティングを更新できるため、Revitデータと並行してクオリティの高いビジュアル制作が必要な場合はオススメの手段となります。

リアルなクッションやファブリックのシワなどはRevitが苦手とする表現です。
Revitでもクオリティの高いビジュアルがほしい!といった時にとてもオススメな方法なので、次回制作時にはご検討ください!

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