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プロが教えるやさしいCGパース制作 - Cinema 4D編 - No.07 小物/家具作成_Pendant Light

2024.08.06

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CGパース初心者向けオフィスCGパースチュートリアル No.07 小物/家具作成_Pendant Light

◆この動画では、オフィス内に配置するペンダントライトのモデリングを解説いたします。制作を通して、スプラインへの厚みのつけ方、回転・クローナージェネレータを習得します。
※解説字幕付き

①背景画像を設定

※使用データは本記事ページ下部リンク【参考資料】からダウンロードできます。
今回はこちらのペンダントライトを例にモデリングの説明をしたいと思います。まずはモデリングの主体となる背景画像を用意します。今回はオブジェクトの形状に回転体が多いので、側面図のみの背景画像を元にモデリングを進めていこうと思います。局面が多いのでスプラインを用いてモデリングを行っていきます。

②シェードを作成する

初めにペンダントライトの大部分を占めているシェードの部分の作成から進めていこうと思います。F3を押し、右面を表示させます。上部ツールバーからスプラインペンツールを選択し、シェードの形をなぞっていきます。トレースした後は回転ジェネレーターを使用する予定なので、半分だけトレースを行っていきます。

まずはスプラインペンツールでシェード上部をクリックしてスプラインの起点を決めます。起点からシェードの形に沿ってトレースしていきます。ポイント同士の位置関係や曲がり具合は後から調整するので、まずは起点となるポイントだけ意識しながらスプラインの作成を進めます。端まで作成が終わったら、移動ツールなどに切り替えて描画モードを終了します。

ここからポイントがずれていたり、外形が下図とずれているところ、厚みなどの調整を行います。今回はスプラインをY軸回転でオブジェクト化するので、起点をポイントモードで選択し、Z座標の値を0にします。同じ高さのポイントを長方形選択ツールで選択し、Y座標やZ座標を0にして調整していきます。次に下図と形がずれてしまっている箇所を選択し、移動ツールで調整していきます。こちらでも先ほどと同じく2点を選択し、XもしくはZのサイズを0にしてまっすぐにしていくイメージです。

次に円弧部分があるので、上部スプラインペンツールを長押しして、開いたメニューからスプライン円弧ツールを選択します。スプライン円弧ツールは2つのポイントを端点とした円弧を作成することができます。今回はこちらを使用してシェードの曲面部分を作成していきます。

次にポリゴンの角を面取りします。調整したいポイントを選択してから、マウスの右クリックで面取りを選択し、属性パネルで半径を適当な値に設定します。これでシェードの形ができたので、厚みをつけましょう。ポイントモードで作成したスプラインのポイントを全て選択します。右クリックメニューからアウトラインを作成を選択し、属性パネルで距離を設定します。これでシェードの断面形状ができたので、回転ジェネレーターを使用してオブジェクトにします。一度確認してみましょう。

③下部フレームを作成する

次に下のフレーム部分を作成します。まずは横向きのパーツを作成します。上部ツールバーからトーラスを選択します。側面図と照らし合わせながら、トーラスのリング半径とパイプの半径を調整します。同じサイズのパーツがもう1つあるので、インスタンスの機能を使用し複製します。同じように横向きのパーツをあと2つ作成します。

これで横向きのパーツが完成しました。次に縦向きのパーツを作成します。同じパーツが複数あるようなので、後から複製することを意識しながら作りましょう。こちらもスプラインのスイープ機能を使用して作成します。スプラインペンモードを使用して、シェードの作成と同じように縦フレームの中心をトレースしていきます。長方形選択ツールを使用し、ポイントを調整します。その後スプライン円弧ツールを使用して曲線の調整を行います。スプラインの作成が終わったら、ジェネレーターのスイープ機能を使用します。スイープを使用することで、作成したスプラインに沿って任意の断面形状のパーツを作成することができます。今回はパイプのような形状なので、円形スプラインを使用して作成します。

上部スプラインペンのアイコンを長押しして円形スプラインを選択します。その後移動ツールで移動し、縦パーツのサイズに合わせて半径を調整します。次に上部タブからスイープのジェネレーターを選択します。円形のスプラインは先ほど作成したスプラインに沿って作成されるので、スイープジェネレーター自体の位置はどこでも大丈夫です。スイープを元としてその中に作成したスプラインを2つとも入れます。この時の中身の順番が大切で、下に沿わせたいレールとなるスプラインを上に、断面となるスプラインを下に入れます。スプラインの軸がそれぞれ別方向を向いているためおかしな形状になってしまいました。このような時は断面形状のスプラインの調整をします。属性タブの平面の向きを形状が正しくなるように変更してください。これで1つの縦パーツができました。

中心を軸に6つ同じパーツがあるので、クローナ機能を使用します。上部ツールバーからクローナを選択し、スイープをクローナの中に入れます。このままだと上向きに並んでしまっているので、モードを「放射」にし、平面を「XZ」、複製数を6、半径を0とします。これで6つ複製されました。しかしよく見ると1つのパーツだけ形が違います。位置は同じようなので、複製されたうちの1つを編集しましょう。まずはクローナを編集可能にします。それから編集したいスイープを選択します。スイープ内のレールとなっているスプラインをポイントモードで調整します。

これで下のフレームは完成しました。

④電球を作成する

次は電球を作成します。今回電球はシェードで隠れて詳細に見えてこないので、ざっくりと作成します。作成方法はシェードと同じです。最初にスプラインを引き、形を調整しましょう。右クリック、アウトラインを作成で厚みを与え、回転ジェネレーターでオブジェクト化します。これで電球の完成です。

⑤上部吊りパーツを作成する

次に吊りパーツを作成します。まずシェードとの連結部分を作成します。トーラスと円錐プリミティブを使用して作成しましょう。それぞれの位置と方向、サイズを調整します。よく見ると同じようなパーツが上部でも使われているようなので、複製したいものを選択し複製します。向きが反対になっているので、回転ツールを使用して向きを合わせてから移動ツールで位置を合わせます。

次に吊り元部分をスプラインと回転ジェネレーター、突起部分は円柱をを使って、作成します。続いて吊り元とシェードをつなぐ鎖の部分を作成します。鎖の中心ラインを長方形スプラインを使用して作成します。上部スプラインペンツールを長押し→長方形を選択。位置を調整後に編集可能にし、サイズを調整します。ポイントモードでサイズ調整を行い、スプライン円弧ツールで曲線を作成します。断面形状を円形スプラインで作成し、スイープを使用して鎖のパーツを1つ作成しましょう。この鎖をクローナを使用して複製します。スイープをクローナの中に入れ、Yの距離を任意の値に設定します。また回転しながら複製すればお互いがぶつからないので、今回は60°ずつ回転するように設定します。クローナ自体を60°回転させることによって、シェードの連結部分とぶつからないようにします。移動ツールで移動します。

通常ですとこの後天井やシェードの高さを意識して鎖の長さを調整しますが、今回は任意の鎖の数で長さを設定し、吊元を合わせます。

⑥ヌル分け・完成

最後に部材ごとにヌルを分けて整理しましょう。これでペンダントライトのモデリングが完成しました。

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参考資料・スケジュールのダウンロードはこちらから↓
【参考資料】png, jpegデータ「PL_01_0003.png」「PL_e.jpg」Pendant Light
【動画学習スケジュール】動画学習スケジュール(VW+C4D+Ps)

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