プロが教えるやさしいCGパース制作 - Cinema 4D編 - No.13 ライティング - 環境光 | 東京都の建築パース CGパース制作会社 スペースラボ
プロが教えるやさしいCGパース制作 - Cinema 4D編 - No.13 ライティング - 環境光
2024.08.15
CGパース初心者向けオフィスCGパースチュートリアル No.13 ライティング - 環境光
◆この動画では、Cinema 4Dを使用した環境光のライティングについて解説いたします。空/フィジカルスカイオブジェクトとHDRI画像の設定方法を学び、環境光の取り入れ方を習得できます。
※解説字幕付き
①準備(レンダリング設定とオブジェクト)
今回は環境光の設定を見ていきます。別動画で設定したレンダリング設定が入っていることを確認しましょう。(No.09レンダリング設定)床と立方体・球を準備しておきましょう。まず、床オブジェクトを追加します。次に、プリミティブから立方体・球体をそれぞれ出し、デフォルトサイズのまま100mmY方向へ移動して、床に設置します。
②空/HDRI
※使用データは本記事ページ下部リンク【参考資料】からダウンロードできます。
空オブジェクトを使ったライティングを見ていきましょう。ツールバーの床を長押しし、空のアイコン上で離します。試しに一度、ctrlキーとRキーを押して簡易レンダリングを見てみましょう。空オブジェクトは、ただ入れただけでは真っ白な空間になってしまいます。
これからHDRI画像を使ったマテリアルを適用して、より現実に近い環境光を表現します。
まずはHDRI画像を準備しましょう。今回はこちらのHDRI画像を使用します。3Dデータを保存しているフォルダの中に、「tex」フォルダを作成しておきます。用意したHDRI画像を、texフォルダに保存しましょう。CINEMA4Dの画面に戻り、左下の空間をダブルクリックして新しいマテリアルを作成します。マテリアルエディタを表示し、カラーと反射のチェックをオフにします。代わりに、発光のチェックをオンにしましょう。発光をクリックして詳細を表示し、テクスチャの空欄に先ほど保存したHDRI画像をフォルダからドラック&ドロップします。
作成したマテリアルを、空オブジェクトにドラック&ドロップで反映します。一度、ctrlキーとRキーを押して簡易レンダリングを見てみましょう。影が一定の方向へ落ちるようになりました。この時の影の向きは、HDRI画像における太陽の位置で決まります。そのため、空をY軸を中心にして回転させれば、影の方向が変わります。
また、鏡のようなマテリアルの映り込みにも、先ほどのHDRI画像が反映されます。試しに、鏡のマテリアルを作成して貼ってみましょう。CINEMA4Dの画面に戻り、左下の空間をダブルクリックし新しいマテリアルを作成します。マテリアルエディタを表示し、反射の詳細を開きます。左上の追加ボタンをクリックしてから、鏡面反射(レガシー)をクリックします。その後、真ん中あたりにある「表面粗さ」の数値を0%にします。ここに数字が入っていると、マット加工をしたような質感になります。
マテリアルエディタを閉じて、出来た鏡のマテリアルを球体の方に貼ってみましょう。先ほどの簡易レンダリングで、床とオブジェクトの色が明るく飛んでしまっていたのでここでグレーのマテリアルを作成し、床と立方体に貼っておきましょう。もう一度、ctrlキーとRキーを押して簡易レンダリングを見てみましょう。
空オブジェクトとHDRI画像を使用すると、このような表現が出来ます。注意点として、空に貼るマテリアルを作る際は必ずHDRI画像を使用してください。試しに、先ほどのHDRI画像をTIFFデータに変換して反映したものがこちらになります。
③フィジカルスカイ
次は、フィジカルスカイのライティングを見ていきましょう。先ほどの空オブジェクトは、HDRI画像を読み込むことで環境光の設定を行いましたが、フィジカルスカイはHDRI画像が無くても太陽光の設定ができます。まずはツールバーからフィジカルスカイを選択します。先ほど作成した空オブジェクトが邪魔になってしまうため、表示タグでオフにしておきます。一度このまま、ctrlキーとRキーを押して簡易レンダリングを見てみましょう。何となく光と影が出ていますが、色味がオレンジっぽいですね。これから、それぞれの数値を設定して綺麗にしましょう。
フィジカルスカイオブジェクトをクリックし、属性パネルを表示します。「時間と場所」タブを開きましょう。この画面で、実際の時間と場所に合わせた太陽の位置を表現できます。まずは時間を、3月20日の12時にします。一番下の都市をクリックしAsia>Japan>Tokyoを選択します。フィジカルスカイは初期設定で、Z方向を北と設定されているため、影は北の方へ短く出ます。今度は、時間を15時にしてみましょう。太陽が西へ傾いたことを反映し、影が東側へ伸びるようになりました。
このように、フィジカルスカイでは実際の場所と時間に合わせた環境光を、数字などのパラメーターで設定することが出来ます。また、空オブジェクトで用意したHDRI画像はフィジカルスカイに貼っても反映されません。お好みで使い分けをしましょう。
④オフィスの環境光設定
それでは、実際に今まで作成を進めてきたオフィスのデータで環境光の設定を行いましょう。
今回は、空オブジェクトとHDRI画像を使用した環境光の設定でパースを作成していこうと思います。最初に準備したHDRI画像を、オフィスのデータが入っているtexフォルダへコピーしておきます。オフィスの3Dデータを開き、配置されている家具と照明器具を非表示にしておきます。これは、簡易レンダリングにかかる時間を短縮するためです。
先ほど試しに調整をしていた3Dデータに戻り、空オブジェクトを選択して、コピーします。もう一度オフィスのデータへ戻り、右上の空いているところへペーストします。空オブジェクトを調整して、簡易レンダリングを取ってみましょう。窓から太陽の光が入って来るように表現したいので、作業画面の太陽の位置を確認しながら空オブジェクトを回転させます。調整が終わったら、カメラを有効にして簡易レンダリングをしましょう。これで外からの光が入ってくるようになりましたので、環境光の設定が完了しました。
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参考資料・スケジュールのダウンロードはこちらから↓
【参考資料】HDR, TIFファイル「abandoned_tank_farm_04_1k.hdr」「abandoned_tank_farm_04_1k.tif」No.13_tex
【動画学習スケジュール】動画学習スケジュール(VW+C4D+Ps)
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